硝子体注射について
硝子体注射は、当初、加齢黄斑変性に対して行われ始めた治療です。
新生血管という本来の網膜や脈絡膜に無い異常な血管を消失させる効果のある薬(抗VEGF物質)を眼の中に直接注入します。
また、他に糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症、近視性脈絡膜新生血管症といった病気にも効果があり、治療対象となり患者さんの数がかなり増えてきています。
当院では医師の診察とOCT(光干渉断層法)検査により活動性のある新生血管を発見し、当日に硝子体注射が可能となっています。
硝子体注射の方法と注意点
硝子体注射の通例の手術方法と注意点をご紹介します。
硝子体注射の手術
当院では最先端の手術機器を設けており、大きな傷口は作らず、白目の部分に直径0.4mmほどの小さな穴を3箇所開け、そこから細い器具を硝子体中に挿入して、短時間で効率よく濁りや出血を取り除きます。
硝子体注射の注意点
術後にご注意いただきたい日常生活の行動
- 注射当日の洗髪・洗顔はお控えください。翌日から行っていただけます。
- アイシャドウやアイライン、マスカラなど目の周辺のお化粧は、術後2~3日はお控えください。
- ファンデーションやアイブロウなど、目の周辺を避けたお化粧は翌日から行っていただけます。
- 注射当日のアルコールの接種はお控えください。
- 力仕事や激しい運動は、術後2~3日はお控えください。
- デスクワークや家事などは、翌日から行っていただけます。
術後の通院について
硝子体注射を行っても完全に治癒するではありません。個人差はありますが、加齢黄斑変性症の場合だと1~2ヶ月ごとに計3回ほど硝子体注射を行います。半数の方は再発の恐れがあるため定期的な検査を行い、必要に応じて注射を行います。 定期的な検査と適切なタイミングでの注射を行い、視力の維持を可能とします。